膨満感(お腹の張り)
お腹が張ってくるしい、痛いといった症状を腹部膨満感といいます。大腸などの消化管の動きが悪くなったり、腸内のガス産生が過剰になったりすると、腸内にガスが溜まっていき腹部膨満感を感じます。
膨満感の原因疾患
腸閉塞(イレウス)
腸閉塞は、手術後の癒着や、大腸がんなどの腫瘍、硬い便などによって、腸がつまってしまっている状態です。ガスや便が多量にたまっていき、膨満感が生じます。
過敏性腸症候群
大腸カメラ検査で異常がないのに、下痢と便秘を繰り返す疾患です。知覚過敏のような状態になっており、実際にはお腹が膨れていなくても膨満感を感じることがあります。
詳しくは過敏性腸症候群のページをご覧ください。
腹部腫瘤
お腹の中に巨大腫瘤ができると圧迫されることで膨満感を感じます。進行がんや肝臓腫大、子宮筋腫なども原因です。
その他の原因
ストレスなどの心理的負担も腸の動きがわるくなる原因です。また、肥満や妊娠などでも腹部は膨満します。そのほかにも心臓や肝臓の機能が低下し、腹水が溜まると膨満感を感じます。
腹部膨満感の検査
レントゲン検査でお腹の中の便やガスの状態を検査することができます。腹部の腫瘍を疑う場合は、腹部超音波検査をおこないます。大腸がんを含め、腸の動きを妨げている異常な病変がないかを調べるため、大腸カメラ検査を行うことも重要です。
当院での診療
腹部膨満感は腸の動きに異常があることや、お腹の中に腫瘍がある可能性を示唆しています。また、お腹の張りや痛みは、とても苦しい症状です。
当院では、迅速な診断をし、少しでも早く患者様の症状をやわらげることを目指しています。
レントゲン検査や腹部超音波検査を速やかにおこない症状の原因を突き止めます。必要な場合は胃カメラ検査や大腸カメラ検査も、当日や翌診療日には実施できるように努めます。まずはご相談ください。