胃がん

胃がんについて

胃カメラ胃がんは患者数が非常に多く、日本では3番目に多いがんです。特に50歳を過ぎたあたりから急増します。
胃がん発症のほとんどにピロリ菌の感染が影響しています。胃がんは早期の段階では無症状であることが多く、がんによる症状がでた時には、既に進行してしまっていることも多いです。
胃カメラによる内視鏡治療が発達しており、早期の段階であれば手術せずに治療ができます。早期発見、早期治療がとても大切な疾患です。

胃がんの原因

ピロリ菌感染が最も重要です。胃がん発生のほとんどにピロリ菌の感染が関わっていることが知られています。日本はピロリ菌感染者が多く、胃がんが多い国です。ピロリ菌は除菌することで、胃がんのリスクを大幅に減らすことができるため、自分にピロリ菌がいるかいないかを把握することは非常に大切です。
他には、喫煙は胃がんのリスクを高め、加工肉や野菜の漬物、アスベストなども発がん性を指摘されています。

ピロリ菌について

胃がんの症状

胃がんは症状が出にくく、気づきにくいがんです。初期段階では無症状であることが多く、他の臓器に転移して、ようやく気付かれる場合もあります。症状としては胃痛や食欲不振、嘔気、体重減少や貧血症状などがあります。しかし、これらの症状は胃潰瘍急性胃炎などでも同様の症状がでるため、市販の胃薬内服で経過を見てしまい、さらに進行してしまうことも良くあります。
つまり、胃がんの早期発見のためには、自覚症状がないうちから定期的に胃カメラ検査を行うことが必要です。

胃がんの検査

胃カメラ検査

胃の検査として、胃カメラ検査、バリウム検査、CT検査などがあります。しかし、早期胃がんの段階で見つけるけることができるのは胃カメラ検査以外にありません。
しかし、注意が必要なことは、早期の胃癌は粘膜の変化が少ないことも多く、胃カメラ検査をもってしても、見つけだすことは実はとても難しいということです。そのため、質の高い胃カメラ検査を定期的に繰り返すことが大切です。
当院では最新の内視鏡設備を整え、丁寧な観察を行うことで、少しでも多くの早期胃がんを見つけられるように最善を尽くしています。

胃カメラについて

胃がんの治療

胃がんの治療には胃カメラによる内視鏡切除、手術による外科切除、抗癌剤による化学療法があります。
胃癌は早期のうちであれば、内視鏡による切除で治癒が望め、治療前と同じ生活を送ることが出来ます。しかし、進行してしまうと手術や抗がん剤治療が必要になります。手術では胃の2/3以上を切除することが一般的な術式であり、抗がん剤治療もともに、日常生活に大きな影響を及ぼします。
そのため、早い段階で見つけ、内視鏡でとれるうちに、治療してしまうことが非常に大切です。内視鏡治療には、入院が必要であるため、当院では実施できません。高度専門施設に紹介いたします。