胃痛・みぞおちの痛み
心窩部痛とも言います。原因は様々な臓器の可能性が考えられますが、消化管であれば、食道下部、胃、十二指腸の異常を疑います。他には心臓や大血管、膵臓、胆嚢の問題などでも痛みを感じます。心筋梗塞など生命に関わる疾患であることも多く、放置してはいけない症状です。
胃痛・みぞおちの痛みの原因疾患
心疾患(心筋梗塞・狭心症など)
一番怖いのは、実は胃の痛みではなく、心臓からくる痛みだったということです。心筋梗塞の場合、ギューッと締め付けられる絞扼感が典型的ですが、例外もあるため注意が必要です。特に心筋梗塞は心臓に血液がめぐっていない状態ですので、治療まで急ぐ必要があります。
胃痙攣
胃壁の筋肉が過剰に緊張し、痙攣をおこしたような強い心窩部痛を感じます。ストレスなどの精神的負担でもおきますが、潰瘍や胃がんなどが原因でもおこるときがあり注意が必要です。
その他の原因
膵炎、胆石などが原因で、みぞおちに痛みを感じる場合があります。大動脈解離という病気も大動脈の壁がさけることで痛みを感じます。その他にも様々な原因がありえる症状です。
胃痛・みぞおちの痛みの検査
胃カメラを行うことで、炎症、潰瘍、がんなどの確定診断をすることが可能です。 食道や胃・十二指腸などの上部消化管の粘膜の状態を確認し、胃痛を引き起こす病変の有無をチェックします。
検査中に疑わしい病変が発見されれば、その組織を採取して病理検査に回すことも可能です。また、胃痛を引き起こすピロリ菌に感染していないかをチェックし、感染が確認されれば除菌治療を行うこともできます
当院での診療
心窩部痛は怖い病気が隠れていることも多い症状です。放置することなく、なるべく早く痛みの原因を突き止めることが大切です。
当院では、迅速な診断・治療を目指しています。数分で炎症反応を調べることができる血液検査機器を導入し、重症度を速やかに把握できます。必要な場合は胃カメラ検査も、当日や翌診療日には実施できるように努めます。まずはご相談ください。