よくある質問(胃カメラ)

胃カメラ検査全般について

どんな時に胃カメラ検査を受けた方が良いですか?

胃がんや食道がんなどは初期の段階では無症状です。まだ1回も胃カメラ検査を受けたことがない方は、早期発見をするためにも、まず1回受けることをお勧めします。
また、のど~みぞおちの辺りに何らかの症状がある場合や、食欲低下などある方は検査の対象です。症状でお困りの方は、まずは消化器内科外来を受診してください。

検査費用について教えてください。

検査内容によって異なります。検査だけであれば、診察費を含めて3割負担で6,000円程度です。また、保険診療ですので、どの医療機関で検査をおこなっても同じ費用がかかります。 詳しくは「検査費用」のページをご覧ください。

胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同時に行うことは可能ですか?

胃カメラ検査を終わった後に、そのまま大腸カメラ検査を行うことが可能です。その際は、大腸カメラ検査と同じように、前日の食事や下剤内服などの準備を行う必要があります。
1度の来院で二つの検査ができるので負担も少なく、おすすめの方法です。

予約しないで検査を受けられますか?

急な症状でなければ、原則は予約をお願いしています。しかし、検査の予約状況や、症状などによっては当日検査可能です。食事摂取の状況なども関わってきますので、まずはすぐに一度ご相談ください。

急に胃が痛くなりました。今日これから、検査してもらうことはできますか?

急な症状でお困りの場合、可能な限り対応させていただきます。どうしても検査ができない状況であっても、翌日の検査など、早い日程で調整させていただきます。
まずは、すぐに一度ご連絡ください。

妊娠中ですが、胃カメラ検査は受けられますか?

当院では対応できません。産科の主治医にご相談ください。

授乳中ですが、胃カメラ検査は受けられますか?

検査可能です。一時的に授乳を中止していただく場合があります。詳しくは受診時にご説明いたします。

車いすに乗っています。胃カメラ検査は受けられますか?

患者様ごとの状態に応じての判断となります。移乗などに全介助が必要な場合などは、安全のためにも病院での検査をおすすめしています。

検査前準備について

胃カメラ検査の時の食事はどうしたらいいですか?(午前中の検査の場合)

前日21時以降は食事をしないで、お茶や水の摂取だけにしてください。前日の夕食は消化しやすいメニューでお願いします。検査当日の朝食は摂らないでください。脱水に気を付けて、水分は積極的にとるようにしてください。

胃カメラ検査の時の食事はどうしたらいいですか?(午後の検査の場合)

前日の食事は普段通りで大丈夫です。検査当日の朝食は7時までに流動食ですませてください。
固形物をとると検査時に胃に残る場合があります。また、脱水に気を付けて、水分は積極的にとるようにしてください。 高齢の方や心臓病のある方、体力に不安がある方などは、安全性を考慮して午前の検査をお勧めしています。

血圧の薬を服用しています。検査の時の注意点はありますか?

血圧を下げる薬は必ず内服してください。検査の2時間前までにお願いします。胃カメラ検査の緊張などから血圧が高くなる傾向があります。内服を忘れてしまい、検査時に血圧が非常に高くなってしまった場合は、安全のため検査ができない場合があります。

糖尿病の薬を服用しています。検査の時の注意点はありますか?

胃カメラ検査当日は、血糖値を下げる薬の内服は必ず中止してください。インスリン注射に関しては主治医に確認をお願いします。
検査のために絶食時間が長くなります。普段通りに服用すると、低血糖発作を起こす可能性があり注意が必要です。

血液サラサラにする薬を服用しています。検査の時の注意点はありますか?

検査自体は特に問題なく行えます。しかし、血液をサラサラにする薬(バイアスピリン、ワーファリン、イグザレルトなど)を内服していると、組織検査をした際に出血するリスクが高くなります。
処方内容によっては組織検査ができない場合もあるため、事前診察時に内服状況を確認させていただいた上で、詳しくご説明いたします。

検査当日の服装はどうすればいいですか?

胃に空気をいれて膨らまして観察しますので、お腹をしめつけないような、ゆったりとした服装が適しています。検査の際に靴を脱いでいただき、また、鎮静剤の効果で多少ふらつく場合がありますので、脱ぎ履きしやすくヒールの低い靴での受診をお願いします。

着替えは必要ですか?

胃カメラ検査だけの場合は、着替えはありませんので不要です。
大腸カメラ検査も同時に行う場合は、当院で準備した検査着に着替えていただきます。替えの下着、靴下はご持参いただくと安心です。

胃カメラ検査について

胃カメラ検査にかかる時間はどれくらいですか?

胃カメラによる検査自体は5~10分程度です。検査前の準備は30分程度かかります。また、鎮静剤を使用した場合は、検査後に30分~1時間程度休んでいただきます。

胃カメラ検査は鼻からの検査(経鼻)か、口からの検査(経口)かどちらが良いですか?

お勧めするのは、「鎮静剤を使用する経口胃カメラ検査」です。経口での検査の良い点は、太めのカメラを使えるので、より高性能なカメラを使用できるということです。
悪い点は、のどを太めのカメラがとおるため、オエッと反射がおきやすいことです。しかし、鎮静剤を使用すれば、ウトウトしながらの検査になり、反射による苦しさが大きく軽減されます。

鼻からの検査は苦しくないと聞きましたが本当ですか?

起きたまま検査を行う場合は、鼻からの方が経口の検査よりも苦しくないと思います。しかし、鼻腔が狭く、カメラがこすれて痛みを感じる方もいます。苦しさを軽減するためには鎮静剤の使用をお勧めします。
当院では、いずれの検査方法であっても、様々なテクニックや機器を駆使することで、「いつもより楽だった」と言っていただけることが多いです。

胃がんは胃カメラ検査でも見つけるのが難しいと聞きました。不安です。

おっしゃる通りです。早期の胃がんは微小な粘膜の変化だけの場合もあり、胃カメラ検査であっても見つけるのが困難な場合があります。
当院では少しでも多くの胃がんを発見するために、最先端の内視鏡システムを使用し、丁寧に観察しています。特に胃の中を徹底的に洗浄し、キレイにし、しつこく観察することを徹底しています。

その最先端の内視鏡システムについて教えてください?

当院ではフジフイルム社の最上位システムである「ELUXEO7000」を採用しています。非常に画質が良く、画面が明るいのが特徴です。暗くなりがちで見づらい胃の中を明るくみせるため、微小な胃粘膜の変化も捉えられます。その他に、BLI(Blue Laser Imaging)やLCI(Linked color imaging)といった、特殊な光や画像処理を用いたモードも搭載されています。
BLIやLCIを使用すると、微小な病変の発見率が上昇するといった報告もあります。このように様々な最新テクノロジーが搭載されたシステムです。

検査後について

検査後、すぐに帰宅できますか?

鎮静剤を使わない場合は、検査終了後に結果説明をおこない、すぐに帰宅可能です。鎮静剤を使う場合は30分~1時間程度休んでから、検査結果を聞き帰宅となります。

胃カメラ検査後に車やバイク・自転車の運転はできますか?

鎮静剤を使用した場合は、検査当日の運転(自転車・バイク・車など)は禁止です。公共交通機関の利用をお願いいたします。鎮静剤を使用しない場合は運転可能です。

検査後の食事に制限はありますか?

局所麻酔の効果が切れたこと(検査後1時間ぐらい)を確認した上で、初めは水を少し飲むことから始めてください。特に問題がなければ、その後はいつも通り食事して問題ありません。
組織を採取し、病理検査をおこなった場合は、当日の飲酒と刺激物の摂取は控えてください。

検査後の生活に制限はありますか?

鎮静剤を使用した場合や、組織を採取し病理検査をした場合は、激しい運動や長風呂、サウナなどの体に負担のかかる行為は避けてください。

病理検査の結果を、電話やメールなど通院せずに確認することは可能ですか?

病理結果の確認については3通りの方法があります。①来院による再診、②専用アプリによるオンライン診療、③電話 のいずれかの方法で説明いたします。メールによる検査結果のお伝えはできません。オンライン診療では画面共有もできますので、来院できない方にはお勧めします。