機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアについて

機能性ディスペプシアについて機機能性ディスペプシア(FD:Functional Dyspepsia)とは、胃痛や胃もたれなどの症状が現れる疾患で、機能性胃腸障害やFDとも呼ばれます。胃カメラ検査などで調べても、炎症や腫瘍などの症状を説明できる病変を認めないことが特徴です。
ストレスの増加や、食事の変化などが原因と考えられており、近年、患者数がとても増えています。

 

機能性ディスペプシアの原因

機能性ディスペプシアは、様々な要因が複雑に関与して発症すると考えられています。 ストレスなどの心理社会的要因、ピロリ菌感染、食生活の変化による腸内環境の変化など様々です。寝不足などの生活習慣の乱れや喫煙、暴飲暴食も原因になります。
このような異常がきっかけになり、胃の知覚過敏や運動障害がおき、症状がひきおこされます。

機能性ディスペプシアの症状

など、機能性ディスペプシアの症状は非常に多彩です。

機能性ディスペプシアの診断・検査

機能性ディスペプシアとは「胃がんや胃潰瘍などがないにもかかわらず、胃の症状があること」をいいます。そのため、診断するためには、胃カメラ検査などで、胃がんや胃潰瘍がないことを確認する必要があります。

胃カメラについて

機能性ディスペプシアの治療

「生活習慣の見直し」と「薬物療法」が中心となります。機能性ディスペプシアの原因は個々人によって様々であり、色々な要素が組み合わせて発症しています。まずは、丁寧に問診を行い、原因を洗い出し、一人一人にあわせた生活指導や処方を行います。

生活習慣の見直し

過労や睡眠不足、不規則な食事や暴飲暴食、高脂質な食事、喫煙など、原因は生活全般に関係してくるため、見直す必要のあることは多岐にわたります。とは言え、なかなかすぐに全てを改めるというのは現実的ではありません。当院ではそれぞれの状況に合わせて、患者様に寄り添ったアドバイスをいたします。

薬物療法

薬物療法の中心は胃酸分泌を抑える薬と、胃腸の動きを改善する薬です。漢方薬も症状改善に有効な場合も多く、適宜組み合わせて内服します。また、ストレスや自律神経の乱れが原因の場合もあり、時には抗うつ薬や抗不安薬を処方する場合もあります。

ピロリ菌除菌

ピロリ菌の感染が分かった方は除菌治療を行います。必ずしもピロリ菌が機能性ディスペプシア症状の原因かどうかははっきりしませんが、ピロリ菌を除菌することで症状の改善を認めるケースは多くあります。
ピロリ菌は、その他にも胃がんや胃潰瘍の原因になるやっかいな菌です。放置することは非常に危険ですので、除菌治療を行う必要があります。
詳しくはピロリ菌のページをご覧ください。

ピロリ菌について