便秘
便秘とは、「便を十分に、そして快適に出し切れない状態」です。排便回数や排便量が減り、便が過剰に貯留し硬くなり、排便時の不快感や残便感を伴います。便秘が悪化すると、食欲低下や、腸閉塞になり腹痛や嘔気・嘔吐を生じることもあります。
便秘に苦しむ方は男女ともに多いですが、特に女性に多く、年齢とともに増加する傾向があります。
便秘の種類と原因
便秘は、便秘の原因となる器質的疾患（腫瘍や炎症などの目に見えるような異常）のある「器質性便秘」と、器質的疾患がない「機能性便秘」に分類されます。
器質性便秘（狭窄性）
器質性便秘とは、大腸がんなどの腫瘍や、手術後の癒着などにより、糞便の通過が物理的に障害されている状態です。大腸がんのような怖い疾患の可能性があり、放置せずに、すぐに検査・治療をおこなった方が良い便秘です。
機能性便秘
腸自体は正常に見えるものの、動きが悪かったり、便が硬かったりすることで便秘になってしまう状態です。食事や排便習慣を含む日常の生活が大きく関係します。運動不足や水分不足、ストレスなどの心理的要因、排便を我慢するなど、様々な原因があります。過敏性腸症候群が原因で、便秘と下痢を繰り返す場合もあります。
便秘の検査
腹部レントゲン検査が非常に大切です。腸管内に便が溜まっている部位を推測できます。腸閉塞などの緊急性高い病態になっていかの判断にも有用です。
また、大腸カメラ検査で便秘の原因が、「大腸がんなど器質的疾患によるものでないか」ということを確認する必要です。
当院での診療
便秘は放置すると、激しい痛みを引きおこしたり、腸につまって腸閉塞になったりと非常に怖い症状です。
当院では、迅速な診断をし、少しでも早く患者様の症状をやわらげることを目指しています。
当日を含め、可能な限り迅速に胃カメラ・大腸カメラの内視鏡検査を行います。まずはお電話ください。